1.生息分布
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2.生息環境 海抜50m以下が一般的とされるが、海抜700-800mの石灰岩上でも確認されている。また灌木にも着生。熱帯落葉季節林の自然界では12月から1月の乾季には落葉すると言われる。 | ||
3.形状 3-1 花 1. 花被片 花被片は3.5-5cm。30cm以上の細長い花茎に1-4輪の花をつける。花被片は白をベースに中心に紫、薄桃色あるいは稀に薄青のグラデーションが入る。下写真左のように全体が淡桃色のフォームも稀に見られる。リップは薄紫色でほぼ垂直に下垂する点と、シャク帽が象の鼻に似た長く湾曲した形状をもち蕊柱の長さにほぼ等しく他の種と異なる独特の形状をもつ。開花期は晩夏ー初冬。微香。
2. リップおよびカルス リップは独特な形状で花被弁の大きさと比較して長いリップ中央弁が弓なりに伸びている。中央弁の表面は紫色で繊毛はない。カルスは2組とされる。右端はシャク帽と花粉魂を示す。象の鼻のような形をしたシャク帽および花粉魂を付けた粘着体は長く、花粉魂(黄色の部分)は2枚1対が見られる。
3-2 さく果 未収録3-3 変種および地域変異 花被片の色のバリエーションは多いが変種は記録されていない。マーケットではリップ形状が、下写真に示す一般種とは異なるフォームがあり、本種はProboscidioides節であるが、リップ形状からはAphyllae節(Phal. hainanensisなど)とのハイブリッドと思われる形状が見られる。自然交配か、人工交配かは不明。
3-4 葉 葉は1-5枚で濃緑色。裏側はやや紫色。温室栽培では2-3枚前後で多くはみられない。10-12cm x 4cm。晩夏になると葉の一部が右写真のように赤褐色化する。この赤褐色(紅葉)は自然界では低温と乾季がトリガーになると思われるが、この色が全体に進むと落葉する。温室内では乾季がないため葉の先端あるいは先端から半分ほどで進行が止まり、そのまま落葉しないで留まる場合が多い。
3-5 花茎 花茎は赤軸で株の大きさに比べるとアンバランスなほどに長く30cm近く伸長する。2-3に分岐することがある。温室では9月に花茎を発生し開花までに3か月要した。屈光性を示す。
3-5 根 Aphyllae亜属ほどではないが根は活発に成長する。主に岩に活着していることから植え付けの際の気相は多く取った方が好ましい。 |
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4.育成
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5.特記事項 マーケットでの本種の多くはBSサイズの野生種と思われるが、入荷後の2年間は毎年花茎は出て蕾をつけるものの開花には至らず、開花までに3年を要した。その後は初冬(11月)に毎年開花している。 | ||