1.生息分布
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2.生息環境 海抜700m、温度23‐32C。湿度80-85%。低地の熱帯山地林に生息。 | ||
3.形状 3-1 花 1. 花被片 花茎あたり3-4個の花を着け、強い匂いを放つ。花径は4.5-5.5cm。花被片は淡黄あるいは淡緑色をベースに茶褐色の棒状斑点が同心円状に入る。この斑点はPhal. zebrinaに比べて太く、またPhal. corningianaのように同心円状ではなく棒状斑点の半数近くが蕊柱に向かって走るパターンとも異なる。花名は生息地スマトラ島から。花期は春。
2. リップおよびカルス 右写真に見られるようにposteriorカルスは複数の小突起片を基部にもつ2分岐歯状突起からなる。この腺状突起群と、一つの突出た2分岐突起を1組とするか、それぞれを別のカルスとするかで組数は替わる。学説ではカルスは1組とされる。anteriorカルスは長く突き出た先端2分岐の歯状突起である。一方、Phal. zebrinaやPhal. corningianaのposteriorカルスは、その基部に写真に見られるような多数の腺状突起はない。また本種の中央弁先端の繊毛はPhal. corningianaに比べて密度が高い。
3-2 さく果 さく果は鮮緑色で6本の縦溝は深い。Phal. tetraspisと比較するとやや短く太い。花被片は枯れ縮むことなく写真のような緑色の状態を保つ。採り撒きは4ヵ月後からとなる。
3-3 変種および地域変異 1. Phalaenopsis sumatrana f. paucivittataf. paucivittataはPhal. zebrinaとして知られている。下写真はSumatraからPalawanに至る本種の地域偏差を示したもの。フィリピンマーケットではパラワン生息のPhal. zebrinaをPhal. sumatranaとしているが、前記したようにPhal. sumatranaとzebrinaとはカルス形状が異なり、パラワン生息種(写真下段右)はPhal. sumatranaの変種とされているが、当サイトではPhal. zebrinaとして別種と考える。
2. Phalaenopsis sp aff. sumatrana 花被片のベース色が白色で、棒状斑点がより赤味が強い。
3-4 葉 葉は鮮緑色の楕円形。葉長18-20cm、幅7‐8cm。
3-4 花茎 花茎は通常10㎝程で葉長を超えることは殆ど見られない。下写真は大株での稀な様態で葉長の1.5倍近く伸長している。3-5 根 根は白銀色で縦すじがある。コルクやヘゴでは根張りが活発となる。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
4.育成
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5.特記事項 Phal. zebrinaと比較されるがその違いはPhal. zebrinaのページを参照。 | ||