2月
トップページ「その他原種」メニューの更新 バルボフィラム、デンドロビウム、エリデス/バンダ、セロジネに次いで、'その他原種''を更新しました。今回はその他原種が34種となりました。2015年から4年間、サンシャインや東京ドームラン展に出店した海外ラン園の売れ残り株を毎年引き受けていたこともあり、その他原種は上記以外にも東南アジ生息種だけで倍近く、また南米生息種は300種以上、特に南米種はドラキュラだけでも60種程を栽培中で、これらは今後1年をかけてページを制作する予定です。取り敢えず優先順位として、今後は更新したそれぞれの種のページ内にある、「栽培や生体について」(現時点ではリンクを外している)には、これまで10年以上に渡って当歳月記に記載してきた、該当種の解説、入手した状況、他種との関係記事等にリンクし情報を充実させることになります。一方、これまでの15年間に撮影した数万枚ある写真の1/3は胡蝶蘭原種が占め、こちらは今後数年かけてデータベース化する計画です。バルボフィラムからその他原種までのページ内にある種の解説項目については下記のテーブル内容を背景としています。
これまでの改版ページのサムネール・リンク先を下記に記載しました。各種の画像の追加・差し替えは日々行っており、すでにこの3ヶ月間で50種以上を更新しました。 デンドロビウム(Dendrobium species) 305種 バルボフィラム(Bulbophyllum species) 244種 エリデス(Aerides species) 12種 バンダ( Vanda species)34種 セロジネ(Coelogyne species) 42種 その他原種(Miscellaneous species) 34種 コロナが沈静化しEMSが再開となれば、デンドロビウム、バルボフィラム、セロジネは、それぞれ50種を目標に未記載の種を新たに集めたいと思います。 Bulbophyllum maxillare_albaの開花 2019年5月にフィリピンから入手したBulb. maxillare albaが、昨日(24日)当サイトで初開花しました。Bulb. maxillae(Bulb. blumeiを含む)一般種のセパル・ペタルのベース色は赤褐色で、僅かながら黄味の強い黄土色もネットには見られます。しかし本種は下画像に見られるように赤や茶色成分の無いフォームで、世界で数株しかない希少種と思います。入手当時、当サイトが得たのは3バルブ程の小さな株でしたが、3年間の栽培でバルブ数が増え、写真右のようになりました。現地サプライヤーは元株を数株に株分けし他の株は台湾へ販売したようです。Bulb. maxillareはリゾームが長く、また四方に向って成長するためバルブが支持材から離れ空中に伸び出さないようにトリカルネット筒に植付けました。画像下の青色種名をクリックすると詳細情報にリンクします。
連結木製バスケット植替えのその後 中から大サイズの木製バスケットを2-4個連結した植付け材に、Vandaの一部を昨年末から植え込んで2ヶ月近く経ちますが、殆どの株で新根が現れ伸長を始めています。温室内(高温種用)の現在の気温は晴天日の昼間で28℃、夜間は暖房器により18℃(雨天の場合はそれぞれ20℃と15℃)となっています。当サイトでは全てのランに対して季節に依存した栽培法は暖房の有無以外無く、四季それぞれで同じです。過って海外のネット栽培情報の記載には定番の(春に)新芽が現れるまで冬期は乾燥(dry)気味にする、とのことでした。この栽培法に対して当サイトでは、根を乾燥させることは虐待行為であると主張し続けてきました。最近の海外ネットは少し変化し、乾燥気味にするものの、完全な乾燥はさせないこと、との表現が多くなりました。日本の冬期に、屋外で東南アジアや南米の低地生息のランを生かすことはできません。このため栽培は、室内か専用温室栽培が前提であり、ではこの冬の定義(昼夜の温度、湿度などの定量的な情報)とはと云えば、どこにも書かれていません。当サイトでは四季に関らず根はしっとり感を常に保つこと、かん水後の半日程は、ぐしょ濡れであっても、その後は指を植込み材に触れて、水滴が指に残ることの無い程度の湿っている状態を如何に長く保つか、このための環境(植込み材、環境温度や湿度、通風など)を趣味家それぞれの環境に合わせて如何に見つけ出すかが要であるとしました。冬期であるから、かん水を控えるのではなく、冬期となれば温室内は締め切った状態で湿度が高くなり、植込み材の乾燥が遅れ、湿った状態が長く続く結果、かん水は2-3日間隔となり、かん水を控えていることと同じ状態になるのであって、かん水を控える目的が説明されていないことが問題です。と云うのは、冬期でもかん水頻度を高くしなければならないことがあるからです。国内では多くの場合、冬期は暖房器の稼働率が上がり室内も温室内も乾燥が進みます。 例えば会津と浜松では暖房器の稼働率は倍以上の差となり、会津では夏季同様のかん水頻度でなければ植込み材は1-2日で乾燥してしまいます。会津と浜松において’冬期はかん水を控える’の表現に従えば、当然、厳寒の会津の方が浜松よりもかん水率を下げる必要があることになります。実態はその逆です。結論からすれば、かん水は季節に依るものではなく、植込み材に触れ、濡れているか、湿っているか、乾燥しているかを見極めながら行うものであることです。下画像は本日(19日)撮影の連結木製バスケットに取り付けたVandaのその後の状況です。80株ほどを先月半ば頃までに植付け、1か月程前から盛んに新根が現れ始めました。植付けは一部の根を除き、殆どの根はバスケット内にクリプトモス・ミズゴケミックスで収めたものです。上段は昨年12月末、下段は今年1月10日頃の植込みで、植込みからの日数に比例して新根が多く現れ、また伸長しています。、Vandaの多くは太い根であることから厄介ですが、今後は伸長するに従って先端部をバスケット内に向うように矯正しながらの栽培となります。
2月の開花種 今月に入ってから17日時点までに開花した花を撮影しました。画像下の青色の種名をクリックすると、その種の詳細画像にリンクします。
デンドロビウムのページ更新(Upload of Dendrobium-page) デンドロビウムのページを更新しました。 トップページメニュー デンドロビウム原種 (Dendrobium species)からアクセスできます。株やサプライヤーからの花画像はあるものの当サイトでの開花や画像記録の無い種を除いて305種となりました。これだけの種となると類似種や近縁種など種名の判断が難しいものも多数あり、こうした種は文字ではなく類似種同士の画像を並べて、その違いが分かるように構成するなど、多数の画像の編集作業で半年以上を要しました。また入荷したラベル名と実体とが異なるものや、新たに種名が判明したものなど合わせて20種程あり、これまで当サイトで記載していた種名を変更した分類も一部にあります。新しいページではDendrobium sp aff. xxxxとした種名が幾つかあります。これは通常xxxx名の種の近縁種あるいは類似種を意味しますが、当サイトでは亜種、変種等の可能性のある種を含め種名確定まで類似種は便宜的に”aff”としています。 次は東南アジア生息の、その他の種(Paraphal. cleisocentronなど)のページ更新に進みますが、こちらは20種もないため今月中には完了すると思います。その後、これまでの胡蝶蘭、バルボフィラム、デンドロ、セロジネ、Vandaなどの各種毎のページ内からリンクする、10年以上に渡り当歳月記で取り上げてきたそれぞれの種に関する記事と、新たな情報を加えたページを立ち上げます。これにより読者は画像だけでなく、それぞれの種についての生態や特徴も知ることが出来ると思います。栽培情報についての詳細は会員制の別ページとなりますが、こちらも年内を目標に現在進めています。 前月へ |
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